みなさんこんにちは!
小田原の家族信託・相続・不動産専門行政書士
長尾影正です。
前回のブログに続き、
今までの組成事例をもとに
【家族信託】の活用例をご紹介したいと思います。
相談者の長男(62歳)は小田原市在住。
結婚していて奥様と子供が二人います。
父はすでに他界されています。
母(85歳)は都内在住で
最近少し物忘れが出てきました。
近い将来、
母を温暖で環境の良い小田原に呼んで
近くの施設に入所することを検討しています。
ただそうなると、実家が空き家になってしまいます。
お金に困っているわけではないので
実家を売却するつもりはないけど
そのまま空き家にしておくのは怖いので
賃貸住宅に建て替えることをお考えです。
お母様の土地に
ご長男が賃貸住宅を建てることを検討しています。
もし、何も対策をしないまま
お母様の認知症が進行してしまうと
どうなるでしょうか?
実家の解体や、
その土地を担保にしてローンを借りることが
できなくなってしまいます。
後見制度を利用したとしても
実家を賃貸住宅に建て替えることはできません。
そこで家族信託を利用することにしました。
都内のお母様のところへ訪問し
家族信託について説明して
お母様のお気持ちをお聞きしました。
お母様は
「すべてを長男にまかせたいので
ぜひ家族信託をお願いします」
ということでした。
後日、
公証人にお母様のご自宅に出張していただき
委託者をお母様、
受託者をご長男、
受益者をお母様として
家族信託の契約を締結しました。
これでお母様も安心して
家のことを息子さんにまかせることが
できるようになりました。